
親が音楽家、ということもあって、誕生前後より音楽的な環境でした。
土曜日には、高校生や大学生のお兄さんお姉さん達が集まり、モーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプス等の混声合唱の練習が聴こえて来ます。日曜日は、讃
美歌を歌いながら教会への坂道を家族全員で歩いていきました。チャイコフスキー「胡桃割り人形」の「花のワルツ」に合わせて父と踊るのが大好きで、何度も
何度も一緒に踊るのをねだって、キリがなかったようでした。
既に3歳までにピアノを即興で弾きながら、好き勝手に作曲していたようです。両親から聞いた話で一番面白かったのは、私が自分でお話を作りながらピアノ
を弾いていた時のことです。だんだん恐い感じの音楽になっていって、その時、突然「どろぼーがブジャーをならちまちた!」と言って、家の玄関のブザーの音
にかなり近い音を見つけて、鍵盤を鳴らしたそうです。聴いていた大人は、大笑いだったようです。本人は意味がわからず、そのまま即興演奏を続けていたよう
ですが…。
ブザーを鳴らして入る泥棒なんて絶対いないはずですが、この感覚は、子供ならではの純真なものでしょう。知らない人は、みんな玄関でブザーを鳴らす!と
信じている訳です。最近は、そういう図々しい泥棒、むしろ強盗がいるかもしれませんね…。
大人になっても、こういう常識ではあり得ないことを想像する感覚を、いつまでも大切にしたい!と思って、作曲しています。



